2015年の特別展示
同時開催:「日本画に描かれた花と植物コレクション」展
会期:2015年1月6日(火)~12月20日(日)
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長州藩士・杉百合之助の次男として1830(文政13)年に生まれた杉寅之助(後の吉田松陰)は、6歳で山鹿流兵学師範・吉田家の家督を継ぎ、叔父玉木文之進(松下村塾創立者)の厳しい教えを受け、11歳の頃には藩主・毛利慶親に進講するほどの才を発揮しました。その後藩校・明倫館の兵学教授として出仕した松陰は、遊学中の1853(嘉永6)年ペリーの黒船を浦賀に見たその翌年、下田に停泊中のポーハタン号へ赴き密航を企てるも失敗、萩の野山獄に送られました。 |
吉田松陰直筆の「三餘説」 |
その野山獄では、松陰妹の文(ふみ)が書物を差し入れるなど献身的に尽くしました。この文はやがて久坂玄瑞に嫁ぎ、久坂が禁門の変で倒れるや、姉・寿(ひさ)と死別した小田村伊之助(楫取素彦)と再婚します。恩赦により獄を出た松陰は松下村塾を引き継ぎ奮闘、1年数ヶ月にして“日本近代の礎”を後に築く多くの同志や人材を育てました。
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<< 吉田松陰コレクション >>
○ 吉田松陰直筆の「三余説」(「野山獄文稿」)
○ 京都府立図書館に建つ「吉田松陰拝闕詩碑」の原拓
○ 徳富蘇峰撰書 鎌倉瑞泉寺「松陰吉田先生留蹟碑」の原拓
○ 吉田松陰が愛用した雅号印の印譜
○ 吉田松陰の銅像(座像)
<< 展示資料 >>
○ 吉田松陰に影響を与えた三傑人の書軸(横井小楠・佐久間象山・藤田東湖)
○ 横井小楠や佐久間象山に影響を与えた佐藤一斎賛入りの孔子肖像画
○ 下田港とペリーが描かれた来航絵図
○ 徳富蘇峰著『吉田松陰』の生原稿と勝海舟による著作本の題字原本
○ 徳富蘇峰の歌集『残夢』で詠まれた吉田松陰題材の歌
<< 展示書簡一覧 >>
・伊藤利輔(博文) ・梶取素彦(小田村伊之助) ・山県有朋 ・野村靖 ・杉孫七郎 |
・乃木希典 ・杉道助 ◇長州五傑(長州ファイブ) ・伊藤博文 ・山尾庸三 ・井上馨 |
・吉田庫三 ・吉田茂子 ・周布公平 ・厚東常吉 |
<< 「日本画に描かれた花と植物コレクション展」展示美術品一覧 >>
▷川端龍子 「蘇峰立像」 |
▷福田眉仙 「紅梅」 ▷野沢如洋 「竹」 ▷平福百穂 「椿」 ▷吉川朝衣 「鳥兜図」 ▷山元桜月 「桜葉富士山」 |