神奈川県中郡二宮町 徳富蘇峰記念館 公式ホームページ

休館日

毎週月曜日と下記特別休館日
(月曜が祝日の場合は開館し、翌平日休館)

開館時間

10:00~16:00

入館料

一般 500円
高校・大学生 400円
障がい者手帳お持ちの方 400円
(スマホ手帳等の提示でも可)
*団体割引 (10名様以上)
       1割引き(450円)
*駐車場 園内3台・無料

特別休館日

*冬期休館日
*夏期休館日

※施設内全面禁煙です。



くまモン来館
         (2013.2.10)
 

 

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「徳富蘇峰愛用の印章コレクション」展

2020年の特別展示                                            

 


 ~初公開~『徳富蘇峰愛用の印章コレクション』展

 
 

会期:2020年1月5日(日)~12月25日(金) 

 

 

 

本年度は、徳富蘇峰が所蔵した印章を一堂に取り揃え、ご紹介します。

姓名、雅号印からユニークなハンコまで、文人・蘇峰が残した印章の世界をお楽しみください。

 

 

展示目録(PDF)はこちらから>>      

2020年特別展示ポスターはこちらから>>

 

<< 展示印刻者 >> 


山田寒山、山田正平、益田香遠、蘆野楠山、落合東郭、高畑翠石、河西笛洲

中道岫雲、田辺玄々、余延年、波木井昇斎、浜村蔵六、遊記山人、清水東翠

佐藤物外、津田竹堂、郡司楳所、足達疇邨、河井荃廬、岡村梅軒

企画展示

徳富蘇峰が東条英機首相に贈った「三顆組印」の印影

徳富蘇峰(1863~1957)は太平洋戦争中、言論報国会会長などを務め、言論界の長老として、首相・東条英機(1884~1948)の後ろ盾となっていた。この印影は、蘇峰が戦況不利となった昭和18年4月に発案し、19年5月、東条内閣総辞職の約2か月前に贈り届けた3顆組印のもの。印材は「法隆寺古材」を使用し、蘇峰とも親しい篆刻家・高畑翠石(たかはたすいせき・1879~1957)に彫らせた。蘇峰は東条にふさわしい「18」の雅号を提案し、東条は「謙堂」を選んだ。「慢(心)は損を招き、謙は益を受く。首相極位故に退一歩・謙堂」と蘇峰は、最高位にある首相の一歩退いた穏妥な号の選択を喜んだ。人にハンコを贈ることは、相手の人柄や性格を熟知し、印の知識も必要とする”力仕事”だという。戦況が刻々と変化する中、蘇峰はどのような心境で時の最高権力者・東条の雅号印を用意したのだろうか。恐らくは、愛する日本国の行く末を憂い、戦争の指揮を執る東条を少しでも励まし元気付けたい、そんな一心で贈ったのだろう。関防印の印文「天空海闊=気持ちがさっぱりとして、前が開けていること」にその心の内を見る気がする。印章こそ残されてはいないが、綺麗に押された印影に、戦後75年の時の流れや時代を感じていただけるのではないかと思い、本展「印章展」に合わせて展示を行いたい。
会期:9月15日(火)~12月25日(土)

 

「天空海闊」(関防印)・「臣英機印」(姓名印)・「謙堂」(雅号印」