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【口述筆記】原稿「京都新聞七十五周年五月一日掲載分の一」(昭和29年4月21日)

資料情報
資料名 【口述筆記】原稿「京都新聞七十五周年五月一日掲載分の一」(昭和29年4月21日)
種別 草稿・原稿
年代 1954年
備考 鉛筆書き 19.5x25.5cmx11枚(同内容の別紙あり) 「京都新聞発行七十五年の祝節に際し予に一文を徴せらるるは洵に欣幸の至りである 今自から顧みるに所謂知名もなく勇功もなき者であるが只だ日本の現在に於ては最も手数をくったる新聞記者であると同時に予が、ジャアーナリヅムに手を差出したるは明治十三年十八歳の時にして九十二歳の今日より、振り返へり見れは恰かも七十九年を経偶然にも京都新聞の発行と其の手数を同じくしたるが為に殊に京都新聞の発行を祝することは恰かも予自から新聞記者となりたることを祝するの心地して更に愉快に堪えざるものがある 概して云へば日本の新聞は徳川幕府を倒したる薩長人よりも彼等に依って倒されたる幕府若しくは幕府側に負ふところが多い」 蘇峰草稿5-542