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【口述筆記】原稿「吾れ、吾れを語る」(昭和24年5月18日)

資料情報
資料名 【口述筆記】原稿「吾れ、吾れを語る」(昭和24年5月18日)
種別 草稿・原稿
年代 1949年
備考 毛筆書き 19.5x25.5cmx21枚 「蘇翁曰く「我れ死する時は本文を朗読して貰ひたし」と」「先ず結論から言へば、予の八十有余年の生涯は、全く失敗であった。終戦の即下、予は 一生を棒にふりたるたわけ者 五尺のからだ置き所なし との俗謡を作った。」「新聞人たることが、国家に奉仕する予に取ては、最善の途であるということを信じて、それに身も魂も打ち込んだものである。新聞人としての予は、或時には帝王の師となり、或時には民衆の指導者となり、常に皇国の為に、現在は勿論、百年の大計を樹立せんことを努めた。」「維新の先輩等が行りかけたる仕事を完成する事が、即ち我等に遺されたる責任であるという事を自覚し、其の為に国論を指導せんことを試みたものである。」「可愛さ余って憎さが百倍、憎さが余って可愛さ千倍と云ふが、予の日本に対する心境である。せめて五百年の後には、日本よ、本来の面目に立還れ。」「蘇翁自述、中島筆記」 蘇峰草稿4-453